エリア情報
江戸時代以前は海に浮かんでいた島・児島。埋め立てによる新田開発が進む中、海水でも育てられる綿花栽培を軸に、繊維産業を発展させてきた地域です。 児島は時代の変化・荒波に揉まれながら、繊維の街として生き残るために何ができるのかを常に考え、伝統の織物生産の技術と知識に甘んじることなく、先見の明を持ち続けてきました。 真田紐(さなだひも)、足袋、学生服、畳縁など、時代の需要に応える商品づくりを続けていく中、昭和の高度経済成長期にジーンズと出会いました。
古くからの織り・染め・縫製などの分業体制をもとに、新たな産業として取り組んだジーンズづくりには、こだわりとプロ意識の強いクラフトマンシップ(職人魂)が凝縮されています。 ひとつの街に分業体制が集約されることで、各工程を徹底的に極めたプロが多く存在しています。 職人一人一人がこだわりとプライドを持ち、地域全体で協力して魅力的なモノづくりを行っています。
株式会社SPARKTRUE / 社屋
ブランドストーリー
「ジーンズの聖地」として知られる児島は、織り・染め・縫製など各工程に極めて高い技術力を持った職人や企業が存在しています。中でも「縫製」は、商品のデザイン性や履き心地だけでなく、本来のワークウェアとして最も重要な耐久性を実現するため、豊富な経験に基づいた熟練の技が求められます。
「株式会社スパークトゥルー」さんは、分厚いデニムはもちろん、厚さの異なるデニムと異素材を組み合わせた縫製を得意とし、正確なステッチを駆使した美しい縫い目の商品づくりを行っています。アイテムは服だけにとどまらず、帽子や財布、ペットの洋服、インテリア雑貨など幅広く対応。他にも、ダメージ加工、ヴィンテージ加工、ひげ加工、ストーンウォッシュなどの加工、リベット、ペイント、刺繍などの装飾分野においてもセンスと技術力を発揮しています。
また、多種多様な要望に応えるため、道具のミシンまで用途によって改造してしまうほどの熱心さ。依頼された仕事はどんなに小さなものでも真摯に向き合い、お客さまの要望を最大限に実現させることに心血を注ぎます。大手メーカーからの大量発注にも、個人のお客さまのリペア依頼にも、柔軟に応えられるマインドと技術力を兼ね備えた会社さんです。
開発秘話
社風をひと言で表すと、「何にでもチャレンジする、頼まれたら断らない」のスパークトゥルーさん。以前、あるトルクメニスタン人から日本のメガネが欲しいと言われたことが。普通なら「ウチはメガネ屋ではないので・・・」とお断りするところを、分からないけれど頼まれたのだから何とかしてあげたいと、知り合いのメガネ屋さんも巻き込んでいろいろ企画・提案されたそうです。
専門外の仕事をやってみると、知らないことがたくさんあり、目にするもの・耳にするもの・手にするものすべてが新鮮で勉強になることを実感。このメガネ話にとどまらず、いつでも洋服だけに捕らわれず、依頼されれば何でもやってみる姿勢が回りまわって、本職のデニム仕事にも役立っています。
そんなスパークトゥルーさんだからこそ、ペット業界からの「残反ではぎれネズミを」との唐突な話を自然に受け入れていただけました。これからはリセットの時代。今まで捨ててきたものをどう形にできるのか。地球のためにも会社のためにも、常識や既存にとらわれず柔軟な姿勢でクリエイティブな仕事を続けていく。好奇心いっぱいの環境で、個性あふれる尖ったはぎれネズミが誕生しました。